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奈良県
薬師寺東塔水煙降臨展(奈良県奈良市)―長年見上げてきた”凍れる音楽”の頂
家族での所用があり、普段は帰ることのないこの時期に実家である愛知県へと帰省した。 1日だけ予定を空けて、弾丸で奈良へと行くことにした。目的地は薬師寺である。 薬師寺で最も古い建築である東塔(白鳳時代・国宝)は3年ほど前から大掛かりな解体修理... -
十二神将
大善寺(山梨県甲州市)―ぶどうを持った平安時代の薬師如来と日光・月光菩薩
山梨県には素晴らしい仏像が多い、ということは、前回の大聖寺、その前の福光園寺のエントリでも取り上げたとおりであるが、甲府盆地の東の端、ワインで有名な勝沼にも、素晴らしい仏像を多く所蔵する古刹・大善寺がある。 大善寺の本尊は薬師如来であり、... -
不動明王
大聖寺(山梨県南巨摩郡身延町)―都の清涼殿に安置されていたという不動明王坐像
今年の夏の家族旅行は山梨県の南部。 山梨というと、前回のエントリでも書いた福光園寺(ふっこうおんじ)の吉祥天および二天像を筆頭に、数多くの素晴らしい仏像がある。 今回は県南部への旅行ということでその地域のお寺を調べてみたが、開帳日は春に決... -
蓮慶
福光園寺(山梨県笛吹市)―慶派仏師・蓮慶による吉祥天および二天像
今年の夏も暑い。 最近は夏は暑く、冬はそんなに寒くはないものの雪がやたらと多い、という感じの気候だ。夏の雨の多さも異常で、熱帯化しているというよりは、気候のバランスそのものが崩れているような気がする。 そんな暑い中ではあるが、お寺へ行きた... -
宮城県
保昌寺(宮城県刈田郡蔵王町)―平泉文化に通じる丈六阿弥陀如来
蔵王温泉では、「四季のホテル」というところに宿泊したが、とても良かった。朝起きて、ホテルから明るい広葉樹林を抜けて少しだけ下ると、鴫の谷地沼という人工池がある。5月の新緑がとても美しく、近くでも遠くでも囀る野鳥の声と、いるだけで本当に癒... -
山形県
立石寺(山形県山形市)―50年に1回のみのご開帳、堂々たる薬師如来
今年、山形がアツいのは、間違いなく立石寺、通称・山寺のご本尊である薬師如来が50年に1回の開帳を迎えるためである。慈恩寺の開帳もこの開帳に合わせたものだろう。 4月末の開帳スタートから、どのくらいの混雑なのか気になってニュースやツィートなどを... -
蔵王権現
下宝沢 蔵王大権現(山形県山形市)―3mを超す大迫力の蔵王権現
山寺から2つほど峰を超えた南側に下宝沢(しもほうざわ)という地区がある。ここはかつては蔵王山へと向かう参道だった。今では表ルートではない道になったが、やはり今でも蔵王山へと向かう道がある。 その道を山へと進んでいくと、鳥居と「蔵王大権現」... -
平安時代
慈恩寺(山形県寒河江市)―可憐な菩薩と個性的で素晴らしい造形の十二神将
4月は興福寺がアツかったが、5月は山形がアツい! なんといっても、山寺(立石寺)本尊・薬師如来坐像が50年に1度のご開帳というのがメインなのであるが、山寺からは少し西へ離れたここ慈恩寺でも、それに合わせて特別開帳「慈恩寺秘仏展」が行われている... -
薬師如来
竹林寺(奈良県桜井市)―鋭く深い彫りの衣紋が素晴らしい薬師如来
南円堂や東大寺などをめぐった奈良の旅も、この日が最終日。 本当は27日に奈良を離れる予定だったが、1日延長した。先日、仏像仲間たちのブログにアップされていて非常に興味を持った桜井市の山中にある竹林寺の薬師如来が、4月28日にご開帳になるという... -
不空羂索観音
南円堂特別開扉(奈良県奈良市)―康慶による原点回帰の堂々たる観音
今年の春は奈良がアツい!興福寺がアツい! 普段は1年に1日のみ、10月17日にしか開扉しない興福寺南円堂。その南円堂の創建1200年ということで、今年はなんと2ヶ月の長期に渡って開扉されるというのだから、アツくなるのも仕方ないのである。 私は物心...
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