平安時代– category –
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金剛輪寺(滋賀県愛荘町)— 湖東三山開帳② とてつもないパワーを秘めた「生身の観音」
西明寺を後にして、湖東三山の二山目である金剛輪寺へ向かう。 来た道を南へと少し戻り、途中で南東に折れて少しだけ入ったところに金剛輪寺の入口はある。駐車場はガラガラで、自分の車1台しか止まっていない状態。 この看板はマンション系の色使いでちょ... -
西明寺(滋賀県犬上郡甲良町)— 湖東三山開帳① 量感たっぷりな薬師如来立像
阿修羅ブーム以来かな、という気がするが、ここ数年来、各地で仏像をテーマにした特別展であるとか、秘仏の特別ご開帳であるとか、そうしたものが頻繁に行われていると感じる。今までよく知らなかった仏像やお寺であっても、ついそうしたニュースに目が行... -
普門寺(山梨県山梨市牧丘町)— つるっとした素朴な薬師如来の目の謎
山梨県には素晴らしい仏像がたくさんあるが、山梨の文化財の仏像は、ご開帳日を春に設定しているお寺が多いというイメージがある。今回は毎年3月最終日曜日にご開帳される山梨市牧丘町の普門寺を訪れた。 発達した低気圧と前線が列島通過中ということで雨... -
願興寺(岐阜県可児郡御嵩町)— かつての繁栄を物語る素晴らしき仏像群
岐阜県はかつては文化薫る街道沿いの街であった、と、このブログでも繰り返し書くということは、つまりそれは今は昔ということの裏返しでもある。今回取り上げる可児(かに)郡にある中山道の宿場であった御嵩(みたけ)や、信長の重臣・森可成の居城とし... -
安養寺 【その1】(東京都日野市)— 古刹に君臨するサタデーナイト毘沙門天
お正月早々のエントリということで我が家のお鏡さん。今年もよろしくお願いします。 私が現在住んでいるのが、東京都の西部、多摩地区の中ほどにある日野市である。ここは何と言っても新選組が有名であり、仏像好きならば高幡不動が真っ先に思いつくだろう... -
安産寺(奈良県宇陀市室生区)― 住民とともにある地蔵菩薩の心
奈良の中央の東部あたりの山間のお寺というと、長谷寺と室生寺がセットで紹介されることが多い。しかし桜井市から初瀬川に沿って東へと山へ入って行くと、長谷寺への入口はすぐに現れるが、そこから先はかなり遠く、室生寺はかなり奥だ。 室生寺は私が最も... -
新薬師寺(奈良県奈良市)本堂の屋根で鳴くアオサギ 〜 人もまばらな室生寺へ(奈良県宇陀市室生区)
奈良旅最終日は、まず新薬師寺へ。こちらも執金剛神の前回のご開帳の時に訪れて以来なので3年ぶりだ。 新薬師寺には個人的に思い出がある。このお寺にはかつて、宿坊があった。本堂に向かって左奥の庫裏のところの奥のふた間ほどで泊まることができたのだ... -
壽宝寺(京都府京田辺市)—昼と夜の顔をもつ真数千手観音
奈良滞在も3日目となり、いよいよ今回の奈良旅のメインである東大寺の良弁忌の日となった。1年でこの日のみ、法華堂の執金剛神像と開山堂の良弁上人像が開帳されるのである。 法華堂の大改修工事が3年にわたっていたこともあり、執金剛神像は久しぶりのご... -
正覚寺(奈良県橿原市十市町)―地域を守る穏やかでおおらかな大日如来
大和高田から橿原市北部へと移動し、昼食をとるためにいったん箸墓の前にある三輪そうめん山本の三輪茶屋へ。にゅうめんのセットをいただく。 その箸墓と二上山のちょうど中間地点くらい、橿原市の十市町に正覚寺はある。このお寺は現在は地域の小さなお寺... -
長谷本寺(奈良県大和高田市)ー長谷寺観音の当初の姿を遺すという美しい十一面観音
置恩寺から再び奈良盆地の中央へとくだり、大和高田市の市街地へと入る。 大和高田市は奈良県では最も人口密度が高いらしい。バブル期の大阪方面へのベッドタウンとして発展した経緯があるというが、中世より、高田城が築かれたり、江戸時代には高田御坊と...