観音菩薩– category –
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観音菩薩
智識寺(長野県千曲市)— 素朴ながら霊木そのもののパワー溢れる十一面観音
千曲川は言わずと知れた日本一の川である。 社会科だと「信濃川」という名前で呼ばれるこの川だが、信濃川と名乗るのは新潟県に入ってからであり、当の信濃国の中では千曲川である。名前の通り、クネクネと曲がりながら信濃の深き山を貫き、洪水を引き起こ... -
観音菩薩
大法寺(長野県小県郡青木村)—この地の自然とともにある素朴ながらも魅力あふれる十一面観音
塩田平は前エントリで書いたように、独鈷山信仰や塩田庄、頼朝による信濃守護の設置から塩田流北条氏、という経緯を経つつ、非常に高い仏教文化が花開いた土地である。重要文化財や国宝に指定される三重塔がいくつも存在する、というのは限られた地で他に... -
千手観音
智満寺(静岡県島田市)— 存在感溢れる個性豊かな千手観音
静岡県には新幹線や東名高速が通り、東京から西へと向かう人たち、もしくは西から東京へと向かう人たちの多くが通る場所である。かつては東海道という大動脈が通っていたのと同様、今も日本の交通の中核を為す地域であろう。 静岡県は東西に非常に長く、東... -
岐阜県
浄土寺(岐阜県岐阜市福富)— 頭の大きな平安仏と、つるっとした鎌倉仏
私の地元は愛知県犬山市である。ここには国宝4城のひとつである犬山城や明治村など、数多くの観光地があり、関東でも知っている人は多い。しかしそこが愛知県であるということを知っている人は実はそんなにいない。皆さん岐阜県だと思っていらっしゃるよ... -
千手観音
壽宝寺(京都府京田辺市)—昼と夜の顔をもつ真数千手観音
奈良滞在も3日目となり、いよいよ今回の奈良旅のメインである東大寺の良弁忌の日となった。1年でこの日のみ、法華堂の執金剛神像と開山堂の良弁上人像が開帳されるのである。 法華堂の大改修工事が3年にわたっていたこともあり、執金剛神像は久しぶりのご... -
十一面観音
正楽寺(奈良県北葛城郡広陵町)―堂々たる像高2m超の十一面観音
法隆寺のある斑鳩から三輪山方面へと、現在の地図上でも斜めに走る道がある。これはかつて、聖徳太子が明日香磐余から馬を走らせて斑鳩へと通った「太子道」の名残だという。 私は子どもの頃からこの道をよく通り、法隆寺から桜井へと抜けたものだ。 その... -
長谷寺式十一面観音
長谷本寺(奈良県大和高田市)ー長谷寺観音の当初の姿を遺すという美しい十一面観音
置恩寺から再び奈良盆地の中央へとくだり、大和高田市の市街地へと入る。 大和高田市は奈良県では最も人口密度が高いらしい。バブル期の大阪方面へのベッドタウンとして発展した経緯があるというが、中世より、高田城が築かれたり、江戸時代には高田御坊と... -
奈良県
置恩寺(奈良県葛城市)―絶妙なバランスで立つ凛々しき観音
2日目は4つの寺院を巡る。 まずは奈良盆地の南西、葛城山の山裾にある置恩寺へ。 奈良市街からは24号線と、今はまだ無料の京奈和道路の先行開通区間を通り、橿原市まで来て西へと方角を変える。左に大和三山を見ながら進み、當麻寺への道と同じルートで... -
十一面観音
西井戸堂妙感寺(奈良県天理市)― 天平時代の塑像の心木を収めた鞘仏
唐招提寺のあとは、近鉄奈良駅近くのさくらバーガーで、東京から来た友人3人と合流してお昼。 ここからは友人たちと奈良でもあまり知られていないような小さな寺院を訪ねて歩いた。 まず最初に訪れたのが、天理市街の西方にある西井戸堂集落にある妙感寺... -
十一面観音
岐阜市歴史博物館「岐阜の至宝展」(岐阜県岐阜市)―美江寺観音と塑像仏頭
この日は犬山市にある桃太郎神社のコンクリート像(浅野祥雲作)の修復活動に参加する予定であった。しかし無念の雨。。。ペンキの乾きの問題があるので雨では作業できないのだ。 雨の修復現場。 ということで、予定が空いた。 もし行けたら行きたいと思っ...
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