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十二神将
新薬師寺(奈良県奈良市)本堂の屋根で鳴くアオサギ 〜 人もまばらな室生寺へ(奈良県宇陀市室生区)
奈良旅最終日は、まず新薬師寺へ。こちらも執金剛神の前回のご開帳の時に訪れて以来なので3年ぶりだ。 新薬師寺には個人的に思い出がある。このお寺にはかつて、宿坊があった。本堂に向かって左奥の庫裏のところの奥のふた間ほどで泊まることができたのだ... -
奈良県
東大寺法華堂(奈良県奈良市)—紛う事なき塑像の最高傑作・執金剛神像
良弁(ろうべん・689-773)とは、東大寺の開山として知られる奈良時代の高僧である。奈良にゆかりがあるイメージだったが、出自は相模国とも鎌倉生まれとも言われ、義淵に師事して学んだという。別の伝承では、近江出身で、子どもの頃に鷲に掠われて東大寺... -
千手観音
壽宝寺(京都府京田辺市)—昼と夜の顔をもつ真数千手観音
奈良滞在も3日目となり、いよいよ今回の奈良旅のメインである東大寺の良弁忌の日となった。1年でこの日のみ、法華堂の執金剛神像と開山堂の良弁上人像が開帳されるのである。 法華堂の大改修工事が3年にわたっていたこともあり、執金剛神像は久しぶりのご... -
十一面観音
正楽寺(奈良県北葛城郡広陵町)―堂々たる像高2m超の十一面観音
法隆寺のある斑鳩から三輪山方面へと、現在の地図上でも斜めに走る道がある。これはかつて、聖徳太子が明日香磐余から馬を走らせて斑鳩へと通った「太子道」の名残だという。 私は子どもの頃からこの道をよく通り、法隆寺から桜井へと抜けたものだ。 その... -
大日如来
正覚寺(奈良県橿原市十市町)―地域を守る穏やかでおおらかな大日如来
大和高田から橿原市北部へと移動し、昼食をとるためにいったん箸墓の前にある三輪そうめん山本の三輪茶屋へ。にゅうめんのセットをいただく。 その箸墓と二上山のちょうど中間地点くらい、橿原市の十市町に正覚寺はある。このお寺は現在は地域の小さなお寺... -
長谷寺式十一面観音
長谷本寺(奈良県大和高田市)ー長谷寺観音の当初の姿を遺すという美しい十一面観音
置恩寺から再び奈良盆地の中央へとくだり、大和高田市の市街地へと入る。 大和高田市は奈良県では最も人口密度が高いらしい。バブル期の大阪方面へのベッドタウンとして発展した経緯があるというが、中世より、高田城が築かれたり、江戸時代には高田御坊と... -
奈良県
置恩寺(奈良県葛城市)―絶妙なバランスで立つ凛々しき観音
2日目は4つの寺院を巡る。 まずは奈良盆地の南西、葛城山の山裾にある置恩寺へ。 奈良市街からは24号線と、今はまだ無料の京奈和道路の先行開通区間を通り、橿原市まで来て西へと方角を変える。左に大和三山を見ながら進み、當麻寺への道と同じルートで... -
十一面観音
西井戸堂妙感寺(奈良県天理市)― 天平時代の塑像の心木を収めた鞘仏
唐招提寺のあとは、近鉄奈良駅近くのさくらバーガーで、東京から来た友人3人と合流してお昼。 ここからは友人たちと奈良でもあまり知られていないような小さな寺院を訪ねて歩いた。 まず最初に訪れたのが、天理市街の西方にある西井戸堂集落にある妙感寺... -
十二神将
大月市郷土資料館(山梨県大月市)―宝鏡寺の素朴な十二神将像
大月(おおつき)というと、東京から甲府盆地へ向かう途中で富士山方面への分岐点、というイメージが強い。というか、そのイメージしか持っていない。もちろん古くから街道沿いの追分として交通の要衝であったはずで、いろいろな文化が息づいてきたであろ... -
十一面観音
岐阜市歴史博物館「岐阜の至宝展」(岐阜県岐阜市)―美江寺観音と塑像仏頭
この日は犬山市にある桃太郎神社のコンクリート像(浅野祥雲作)の修復活動に参加する予定であった。しかし無念の雨。。。ペンキの乾きの問題があるので雨では作業できないのだ。 雨の修復現場。 ということで、予定が空いた。 もし行けたら行きたいと思っ...